About Tozaburo Yanagiya
落語家ではなく、RAKUGOを世界に広める人。
柳家東三楼(Tozaburo Yanagiya)は、RAKUGOに宿る日本の知恵——レジリエンス、生きがい、ユーモア——を世界の現代人へ届ける語り手です。真打ちの実力を土台に、落語を「人生の知恵」として手渡します。その歩みは、いつも「直感」からはじまりました。

図書館で、落語と出会った
15歳の夏。ラグビーの練習で鎖骨を折った少年は、冷房のない部屋を逃れ、毎日近所の図書館で本を読んでいました。西洋絵画の画集を棚に戻したその時、斜め上の演芸コーナーで一冊の背表紙が目に留まります。立川談志『現代落語論2 あなたも落語家になれる』。
借りて帰ったテープの、談志の「鼠穴」と「天災」。暑さが吹き飛び、鳥肌が立ちました。テレビのどんなお笑いより、ずっと面白い。建築家になるはずだった少年の人生は、その日から落語一色になります。
師匠の「芝浜」、そして直感
1998年12月29日、新宿末廣亭。柳家権太楼の「芝浜」を聴いたとき、それまでのどの落語とも似ていない何かが胸をえぐりました。まるで落語で殴りつけられているようだった。その夜、はっきりと決めます。「噺家になる」のではなく、「この人の弟子になる」と。
「僕は直感で生きている」。1999年に入門。2014年に真打ちへ昇進し、三代目 柳家東三楼を襲名。2016年度には、初めて参加した文化庁芸術祭で新人賞(芸術祭賞)を受賞しました。
喪失と、再生
受賞と同じ頃、盟友の役者を、そして工事現場で事故に遭った父を、相次いで喪います。落語と演劇に打ち込みながらも深い喪失を抱えた東三楼は、一度すべてを手放し、京都に籠って父のことを書きはじめました。
その京都での日々が、思いがけず海を渡るきっかけになります。
「英語だったら落語できるかも」
リフレッシュのために始めた英語。留学先セブ島のある朝、ふと脳に浮かびました。「英語だったら落語できるかも」。軽い気持ちの一言から、ニューヨーク公演が瞬く間に18本決まります。
2019年、落語史上初の米国アーティストビザ(O-1)を取得し渡米。以後7年間をニューヨークに拠点を置き、2024年、カーネギーホールで史上初の英語落語公演を実現しました。今は日本と海外を拠点に、2026年秋以降のアメリカ再移住を予定しています。
英語だったら落語できるかも ― セブ島の、ある朝の直感から、すべてが動きだした。

公式メソッド『新しい落語の世界』
2023年刊行の著書『新しい落語の世界』(彩流社)は、帯にイェール大学教授アーロン・ジェロー氏の推薦を得ました。この一冊が、オンライン講座・公演・研修すべての土台となるRAKUGOメソッドの原点です。
